プロフェッショナル仕様の精密機器キャリングケースからアルミコンテナまで 1902年興業フジコーワ工業の堅牢ケース専門ブランドPROTEX(プロテックス)公式サイト

PROTEX(プロテックス)はパーソナルに特化した、あらゆるプロフェッショナルのキャリーニーズに応えるブランド。
スーツケース・キャリーコンテナ・アタッシュなど、ビジネスに始まりトラベル・ダイビング・モータースポーツにいたるまで、プロフェッショナルの傍らには、常にPROTEXがいる。

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PROTEXユーザーインタビュー 下村陽子様

多岐に渡るジャンルでの作曲活動 ― 30周年コンサートや海外ツアーも

カプコンで出会ったヒットタイトル「ストリートファイターⅡ」 画像出典:ITmedia(itmedia.co.jp)

下村さんの作曲活動は、カプコン社での新入社員時代に遡ります。
入社数年目のタイミングで、ヒットタイトルとなる「ストリートファイターⅡ」の作曲に携わることに。
世界各国のファイターに向けたBGMを作ることとなったものの、当時はまだ気軽に海外旅行に行き来出来た頃でもなく、下村さんも海外旅行は未経験でした。
インターネットも普及していない中で得られる情報は限られており、百科事典を引っ張り出して読み込んだり、手に入れられるだけの現地の音楽を聴きながらイメージを膨らませて作曲されていたのだとか。
とは言え、「スペインの音楽はあっても、インドやアマゾンの曲は手に入らない…」という苦労がある中での作曲となった様です。
逆に今の様に現地の音楽に簡単にアクセス出来たとすれば、また違った曲に仕上がっていたはず、と語られていたのは、「ストⅡ」を通して各国のイメージが作られていた世代のスタッフとしても印象的なエピソードでした。

その後、下村さんはスクウェア社(現スクウェア・エニックス社)に移籍され、「スーパーマリオRPG」「パラサイト・イヴ」「聖剣伝説~Legend of Mana~」などの作中曲を担当。
2002年(リリース年)には「キングダム ハーツ」と言う新たなロングヒットタイトルの曲制作に携わることになります。
作曲家として独立された後も、「キングダム ハーツ」続編の作曲オファーや、「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズの曲アレンジなどを担当し、ヒット作品に関わり続けながら、アニメーション作品や舞台曲等にも活動の場を広げられています。

そして年を経ても熱狂冷めやらぬRugbyWorldCup2019の選手入場曲も、下村さん作曲。
下村さんも最初はなぜ自身にオファーが入ったのか当初はピンと来なかった様ですが、話を聞いたところ「ぜひゲームで言うところのボス戦らしい曲を」と言う趣旨でのオファーだった様です。

海外でも反響が年々広がっている「キングダム ハーツ」のコンサートツアー、2019年の「KINGDOM HEARTS Orchestra -World of Tres-」では、アメリカ、フランス、イタリア、ブラジル、イギリス、メキシコ、そして日本、という行程を巡りながら、自身の音楽活動30周年コンサートや、海外でのレコーディング、イベントなどもあって、コンサートの合間に作曲に取り組まれる大変忙しい一年となられていた様です。
PROTEXキャリーとの出会いは、そんなコンサートツアーの途中、ブラジル公演に向かわれる前のタイミングでのことでした。

ラグビーワールドカップ2019選手入場曲も作曲 画像出典:Unsplash(unsplash.com)

61鍵盤キーボードを持ち歩くケースから辿り着いたPROTEX

PROTEXユーザーインタビュー 下村陽子様

コンサートで国内外を渡り歩く下村さんは、滞在先で作曲活動を行うことも少なくありません。
そんな下村さんとPROTEXとの出会いは、61鍵盤のキーボードを持ち運ぶ長尺のケースを探されている中でのことでした。
それまでに持ち歩くことの多かった37鍵盤サイズなどでは対応するオクターブ数が足りず、作曲にも苦労されていた様です。
逆に88鍵盤まで大きくなってしまうと航空会社に毎回荷物の取り扱いについて問い合わせる必要があるサイズとなってしまい、ジャストサイズな61鍵盤を持ち運べるケースを探されていました。

長尺のスーツケースを探す中で目に止まったのが、PROTEXのFP-90。
愛用されているキーボードを実際に収めてみたところ、キーボードをぴったりと収納でき、「このキーボードのためにあつらえたのでは…」と驚かれる程でした。
楽器専用のケースはあっても、楽器以外を収納出来ずに持ち運ぶには不便があり、ソフトケースでは渡航時に預ける際の不安がありつつ…という中で探しに探した末に辿り着かれた様です。
FP-90をオーダー頂いたのがちょうどコンサートのブラジル公演に行かれる直前で、FP-90も早速海を渡ることとなりました。

FP-90に愛用の61鍵盤キーボードを収納 FP-90に61鍵盤キーボードを収めた様子。ジャストサイズ!
*実際に移動される際には、キーボード本体とFP-90の間に
タオルをクッション代わりに挟んで運ばれているとのこと
収納の様子 海外滞在先での作曲の様子

「61鍵キーボードを持ち歩けたことであの曲が作曲出来た」と言うエピソードを伺えた時には、PROTEXスタッフ冥利に尽きる瞬間でもありました。
実際にキャリーを使用頂く中でのエピソードとともに頂いたフィードバックを活かして、今後も下村さんをはじめとしたクリエイターの方にも大事な器材を安心して持ち運んで頂けるPROTEXキャリーを開発していきたいと思います。
インタビューに協力頂きまして、誠にありがとうございました。
(2020.1.27取材)

下村陽子さん愛用キャリー 愛用頂いているFP-90、FPZ-07とのショット

《下村陽子さん Profile》


株式会社カプコン、株式会社スクウェア(現・株式会社スクウェア・エニックス)を経て、現在はフリーの作曲家として活動。
『ストリートファイターII』(カプコン)、『キングダム ハーツ』シリーズ(ディズニー/スクウェア・エニックス)などのヒットタイトルを手掛ける。
活躍の幅はゲーム作品に留まらず、映画『ひるね姫~知らないワタシの物語~』(2017年)、TVアニメ『ハイスコアガール』(2018-2019年)、宝塚歌劇宙組公演『天は赤い河のほとり』(2018年)、RugbyWorldCup2019選手入場曲など、幅広いジャンルへの楽曲提供も行う。
2019年には作曲家活動30周年コンサート公演と同時並行で、担当作品のオーケストラコンサート「KINGDOM HEARTS Orchestra -World of Tres-」にて世界10カ国以上で公演。
WEB:midiplex.com
Twitter:@midiplex

余談:ゲーム談義に花を咲かせて)


下村さん自身も、幼少期にゲーム作品に熱中した経験や、社員時代にはデバッグも兼ねて自社作品をやり込んでいられたとのこと。
過去に熱中したゲームの想い出話に花を咲かせている中で、「ドラゴンクエストⅢ」(スクウェア・エニックス)の不死鳥ラーミアに乗るシーンでのBGM「おおぞらをとぶ」(作曲:すぎやまこういち氏)はずっとラーミアで飛んでいられる、未踏の地を探すのが苦にならない「神曲」と言う話で盛り上がったのですが、PROTEXスタッフDも、「キングダム ハーツⅠ」に熱中していた際、ネバーランドの世界で空を飛ぶステージで流れる、下村さんが作曲された「Neverland Sky」を聴きながら、特に何をするでもなく、ただ曲を聴いていたいがためにひたすら空を飛んでいたという体験がありました。
その体験を下村さんにお話したところ、元々該当のシーン向けの曲は用意する予定ではなかったところ、「こんな曲を作ってみたのだけどどうか」と下村さんからの逆提案で生まれた曲だと言う思いがけないエピソードまで伺うことが出来、感慨深いものがありました。

FP-90に愛用の61鍵盤キーボードを収納 画像出典:Unsplash(unsplash.com)
▼下村さんがキーボード収納ケースとして愛用されているFP-90はこちら FP-90に愛用の61鍵盤キーボードを収納